低温やけどの治療法

低温やけどは、長時間それほど高くない温度の熱源でも皮膚に触れ続ける事によって起こります。
身近なものでは、電気カーペット、電気ごたつ、ストーブ、使い捨てカイロ、湯たんぽなどが原因となります。
寝るときにつけっぱなしにして、長時間、体の同じ場所を温めてしまうからです。

低温やけどの特徴は、表皮や真皮の下の皮下脂肪組織に及ぶ深くなりやすいことです。
通常、皮膚は血流量が多いので、それによって表皮の温度は低下します。
しかし、脂肪層の血流量は少なく、一箇所の温度が上がってしまうんです。

低温やけどは、表面に症状が出にくい為、悪化してからその重症さに気づく人も多いです。
やけどを起こしてから、1〜2週間の間に皮膚の色は白みを帯び、さらに灰白色や黄色っぽい色へと変化します。
時には壊死を起こして黒くなる事もあります。

これらの状態を避ける為には、早めの治療がとても重要です。
治療方法は低温やけどの状態によって様々です。
ここでは、自宅での治療法と病院での治療法について紹介しています。

自宅での低温やけどの治療法

まずは、冷やすことが大切です。
しかし、低温やけどの場合は皮下脂肪まで達してることが多いので、冷やすことで良くなるというわけではありません。
あくまで応急的な処置です。

少しヒリヒリする、皮膚が赤みを帯びているなど、症状が出ている時は患部を流水などで10分〜20分冷やします。
皮膚表面に自覚症状が出ていなくても、可能性があると思ったら冷やしましょう。

それから、患部を消毒して滅菌ガーゼで保護します。
市販の外用薬や、やけどの処置に使う、軟膏やアロエ、油、お味噌などは塗らないほうがいいです。
誤った自己判断での治療は、病院での診察の妨げになる場合も考えられます。

表面化してこない低温やけどでは、思ったよりもダメージが大きく重傷となっている可能性があります
思い当たる場合には、速やかに対処し、病院で診察を受けることをおすすめします。

病院での低温やけどの治療法

病院での低温やけどの治療では、最初の2〜3週間「保存的治療」が行われます。
適度に潤いのある状態を保ち乾燥を防ぐ事が大切です。
ワセリン系の軟膏が処方されたり、かぶれにくく、1週間以上貼ったままにしておける人工創傷被覆材で患部を覆うこともあります。

2〜3週間すると、患部と周囲の健康な皮膚との境目がはっきりしてきます。
その段階でやけどの大きさなどから治療法が検討されます。

直径が1cm未満の場合は、治癒するまで保存的治療を継続します。
直径が1cm以上の場合は、皮膚や皮下脂肪の壊死組織を切除し、縫合します。
体の別の部位の皮膚や皮下脂肪組織を薄くはがして移植するなどの手術が必要になることもあります。

やけどが比較的浅い場合には、「皮膚潰瘍治療薬」を使った保存的治療が行われることもあります。
壊死組織を切除したあと皮膚増殖因子によって皮膚の再生を促進する方法です。   


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